ロッカーの種類によっては、置く場所が自然と定まる事があります。 更衣用ロッカーは基本的には更衣室に置かれますでしょう。 女性が使う更衣用ロッカーであればなおさらです。 シューズボックスは、もちろん昇降口に置かれます。 モバイル端末を収納しておくモバイルロッカーは、 人目のある執務スペースに設置されていると、 盗難防止や個人情報保護の観点からも安心です。 これらのロッカーは、衣類・履物・モバイル端末と、 いずれも「身につけるもの」を収納するためのロッカーです。 更衣室や昇降口がわかりやすい例ですが、 これらの場合は、場所が自然に、特定のロッカーを伴うのです。
一方で、置き場所を選ばないロッカーもまた存在します。 たとえば、掃除用具入れです。 置き場所に決まりがあるわけではなく、 掃除に便利で、かつ邪魔にならない場所に置かれる事になるでしょう。 同様に、ワーカーの私物用に割り振られる事がある小物用ロッカーも、 職務に便利がよく、かつ邪魔にならない場所を選んで設置されます。 (更衣用ロッカーがある場合は、これが私物スペースを兼ねる事もあります) メールロッカーもこの部類に入ります。 部署別に郵便を仕分ける事に用いるのであれば、各部署共通の動線上に置かれますでしょうし、 郵便をワーカー個人に割り振るように使うのであれば、オフィス内に置かれます。 これらは、「置き場所に正解(一般解)がない」ロッカーであるともいえます。 用途に合わせ、使いやすい設置場所を工夫しましょう。
ロッカーの中でも、1扉あたりの容積が小さないわゆる「小物用ロッカー」の類になると、 本体外寸にもさまざまなサイズバリエーションが用意されています。 また、メーカーによっては、小さなボックス型の1人用ミニロッカーの生産があり、 自由に連結する事が可能です(転倒防止の壁連結が必要になります)。 つまり、通常のロッカーやキャビネットが置けないような小さなデッドスペースでも、 これらのロッカーなら置けるかもしれないのです。 例えば、腰高の窓の真下でも、ロータイプのロッカーなら設置できます。 ただし、設置場所の性格によっては、鍵を二重に用いるなど、 盗難防止策を講じる必要があります。 ロッカーはもっぱらワーカーの私物を預け入れる用途になるため、 収納したものの管理が個人の責任に帰する点は要注意です。 単純にサイズバリエーションだけ考えるなら、スチール物品棚の方が幅広くはあります。 置きたいものが共用のものであればスチール物品棚が適しますし、 個人のものを収納したい場合にはロッカーが適しますでしょう。 ロッカーや物品棚は、設置場所の自由度が高い収納家具になります。 総合的にご検討くださいませ。